バラの病気と対策
名称 |
発生時期 |
症状 |
防除法と対応薬品 |
黒点病 | 4月〜12月 | 葉に黒褐色の大小の斑点が現れ、葉は徐々に黄色くなって落葉します。病菌はカビの一種で、春の開花期前後に発生し、雨水により伝染します。病害の出た葉は落ちる前に取り除いて処分。斑点の広がりが、止まるまで消毒を続けます。 | マルチングを実施。 サブロール乳剤・ダニコール水和剤 |
ウドンコ病 | 春先・秋口 | 黒点病と並ぶバラの二大病害の一つ。若い枝葉や蕾、花首にウドンコを振りかけたように灰色の菌糸が付着し、葉は縮んでチリチリになります。チッソ肥料の効きすぎ、日照不足、温度の急激な変化も発生の原因になります。 | 株の風通しを良くする。 ミネラシン・トップジンM |
ポトリチス | 多雨の春・秋 | 膨らみかけた蕾が雨などで開かず、灰色のカビが出て腐ったようになります。地上に落ちた花弁・葉に発生するので、拾い集めて除去しましょう。 | 株の風通しを良くする。 ベンレート・ロブラール |
ベト病 | 昼夜温度差大の季節 | 葉脈に沿って赤紫色の斑点が現れ、葉裏には白い霜柱状のカビが生えます。葉は急に落ち、新芽や蕾は、枯れてしまいます。 | 株の風通しを良くする。 リドミル・アリエッティ |
枝枯れ病 | 1年中 | 枝枯れ病(キャンカー)にかかった枝には、紫褐色の斑点が現れ、表皮が白くカサカサした状態で枯れます。チッソ肥料が多いとかかりやすいと言われています。 | 剪定後の切り口に殺菌剤を散布します。 |
サビ病 | 5月〜11月 | ミニ種に多く見られ、葉や枝に黄色いイボ状の斑点ができ、そこからサビのような粉が出、葉と株を弱らせます。 | 被害部を切り捨てる。 ベンレート・プラントバックス |
根頭癌腫病 | 1年中 | 土中にある病菌が、バラの根や接木部分に感染し、徐々に癌状のコブになっていきます。 | 伝染するので、コブをえぐるか、株を処分。 |
ネオトーダ | 1年中 | 地中にいる線虫の一種で、これの寄生による病気です。根の先端や細い部分の所々に小さいコブや粒状のようなものがつきます。すぐには枯れませんが、徐々に生育が悪くなってきます。 | 土壌の消毒 |