バラの害虫と対策
名称 |
発生時期 |
症状 |
防除法と対応薬品 |
ハダニ | 5月〜10月 | 体長0.7o、高温期や乾燥期に多発。葉裏について樹液を吸うため、葉が黄色になり、葉が落ちて丸坊主になります。駆除剤は同じものを使うと効果がなくなりますので、ときどき違うものを使用します。 | 葉裏にホースで水かけ、吹き飛ばす オダサン水和剤・ニッソサンV |
チュウレンジバチ | 5月〜10月 | 幼虫は、頭が黒い光沢のある青虫型で、1.8p位。バラの柔らかい茎に産卵し、成虫より卵からかえった幼虫の方が被害大です。バラの葉を食べつくし、葉脈だけになってしまいます。茎に傷があれば、産卵している可能性があるので切り取って処分します。 | 幼虫は一箇所に集まっているうちに捕殺 マラソン・スミチオン |
カミキリ虫 | 6月〜8月 | 幼虫は、乳白色で頭が大きい。サナギになるまで幹の中心部を食い荒らします。そのため幹が空洞になり、枯れてしまいます。幼虫がいると、被害部の近くの穴から細かい木屑のようなものが出てきます。また、成虫は体長3〜4cmで、6月の下旬ごろからバラの根元に穴を開け、卵を産み付けます。 | 成虫は捕殺 マラソン乳剤(幼虫) |
カイガラ虫 | 1年中 | 体長は2〜3oで、羽も足もありません。バラの枝や幹にべっとりと寄生します。ロウ質状の分泌液を出して体を覆い、長い口針から樹液を吸い取ります。 | ブラシで削りおとします。 カルホス乳剤 |
アブラ虫 | 1年中 | 成虫は体長2〜3p淡い緑色で、幼虫もほぼ同型。新芽から養分を吸収するため、芽が萎縮して成長が妨げられます。アリと共生し、短期間で増殖します。 | 薬剤散布 スミチオン散布・アンチオ乳剤(根から) |
バラクキバチ | 4〜5月 | 体長2pの細い腰をした黒色のハチで、メスは胴に赤褐色の帯があります。若い枝茎を傷つけ、そこに卵を産み付けるので、樹液がそこから上にいかず、しおれて枯れてしまいます。 | 被害部を切り取って処分する。 カルホス・デプトレックス |
コガネ虫 | 5月〜10月 | 体長1pくらいで金属的な光沢があります。どこからでも飛んできて花弁や蕾、葉などを食い荒らします。幼虫は2pくらいで、一般に、地虫と呼ばれ土中に潜り込んで根を食い荒らします。 | 成虫は捕殺 カルホス・デプトレックス |
バラゾウ虫 | 4月 | 象虫の名のとおり、口先が象の鼻のように長く、米などにつくコクゾウムシに似ています。体長は2〜5oで見つけにくいのですが、特に新芽を食べるので、芽の先が黒く変色し、やがてカサカサしてきて枯れます。 | 成虫は捕殺 スミチオン・カルホス |
スリップス | 5月〜11月 | 体長1.5oほどの小さな虫で、触角が短く花の中へ潜り込むと、花のシミのように見えます。枯れることはありませんが、花弁や葉裏について樹液を吸うので、花弁の先が茶色のシミになり、花がきたなくなります。 | 粒剤を地表にまく。 オルトラン粒剤 |